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スズメやムクドリが大量死…鳥の大量死はなぜ起きたのか?

2013年07月14日
両記事とも原因は鳥インフルエンザではありません

スズメやムクドリが大量死…埼玉の住宅街
読売新聞 7月14日(日)18時44分配信

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2013.4.30 11:44


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鳥の大量死はなぜ起きたのか?

Charles Choi
for National Geographic News
January 7, 2011

 2010年の大みそか、アメリカのアーカンソー州では大量の鳥が雨のように空から落下し、辺り一面を黒く染め上げた。そして今週に入り、ルイジアナ州やスウェーデンなどからも、同じような謎の大量死が続々と報告されている。

 しかし鳥類の専門家たちは、「鳥の空中死は日常茶飯で、黙示録的な伝染病や極秘の実験が原因ではない」と説明している。巷を騒がせているうわさは、どうやらメディアの大げさな報道が生み出したようだ。

 アメリカのワシントンD.C.に拠点を置く環境保護団体「全米オーデュボン協会」で鳥類保護部門を担当する鳥類学者グレッグ・ブッチャー氏は、「北アメリカには、常に少なくとも100億羽の鳥がいる。200億に達する年もあり、毎年だいだいその半分が自然死する」と話す。

 では、今回の大量死の原因は何だったのだろうか。アーカンソー州の件に関して指摘されているのは、大騒音と衝突という2つのごくありふれた“容疑者”だ。

 昨年12月31日の午後11時30分前後からアーカンソー州の野生生物当局に、「空から鳥が落ちてきた」という報告が寄せられるようになった。場所は同州の町ビービの1区画、3平方キロもない範囲だった。ハゴロモガラスやホシムクドリ、オオクロムクドリモドキ、コウウチョウなどが落下し、午前0時にはおよそ5000羽に達していたと推定されている。

 アメリカのウィスコンシン州マディソンにあるアメリカ国立野生生物保健センターが1月5日に発表した初期調査の結果によると、鳥たちは衝撃による外傷で死んでいたという。1月3日にアーカンソー州家畜家禽局が発表した調査結果とも一致する。

 アーカンソー州漁業狩猟局の鳥類専門家カレン・ロウ氏は、「空から落ちた鳥は、車や木、ビルなど静止物体にぶつかった」と話す。「落下し始める直前、止まり木のある地域の周辺で、本格的な花火が数秒間隔で10~12発打ち上げられていたとの報告がある。鳥たちは大音響に驚いて急に飛び立ったと考えられる」とロウ氏は語る。

「同時刻には新年を祝う花火があちこちで打ち上げられており、鳥たちは通常よりも低く、樹高すれすれで飛ばざるを得なかった可能性がある。このような野鳥は夜間視力が非常に弱く、いつもの夜はおとなしくしている」。

 アーカンソー州で死骸となって発見された鳥たちは、秋から冬にかけて大規模な集団を形成する種である。前出のブッチャー氏は、「1つの群れが2300万羽という記録もある」と話す。「死んだ鳥が5000羽いたとしても、“大量死”と呼ぶにはかなり少ない数字だ」。

 ブッチャー氏によると、物と衝突する飛行中の鳥は珍しくなく、特に市街地の高いビルや携帯電話基地局の塔、風力タービン、送電線などが多いという。「高層で常に明かりのついている建造物にぶつかって死ぬことが多い。通常、星を目印にする鳥は、霧の夜には方向を見失って建造物の照明を目指して進む。一巻の終わりだ」と同氏は説明する。

 1月4日、ルイジアナ州で合計およそ500羽のクロウタドリやムクドリなどが死んでいたが、こちらは送電線にぶつかったものと思われる。同日、スウェーデンの路上で息絶えた50~100羽のニシコクマルガラスにも病気の兆候はなかった。同国の国立獣医研究所によると、死因はやはり衝撃による外傷だという。

 風や雪、あられ、ひょう、雷といった気象状況でも、簡単に鳥が死ぬことがある

 もうおわかりだろう。生物学的な観点からすれば、今回のような鳥の“大量死”も通常の出来事といえる。

 前出のロウ氏は、「今回の騒動に費やされたエネルギーと関心が、野生生物の真の危機に向かえばと切に願う。コウモリの“白い鼻症候群”による大量死などは本当に危機的状況なのだ」と訴える。

「またこれを機会に、人工の建造物が野生動物にどれほど影響を及ぼしているか、人々の意識が高まるのならそれでも良いだろう。携帯電話の受信レベル向上と引き換えに私たちは、どれだけ素晴らしい鳴き声の渡り鳥たちを死に追いやっているか考えてみて欲しい」。

Photograph by Bjorn Larsson Rosvall, AP




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