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ヨシ焼きでツバメ守れ 伏見・宇治川で復活計画

2012年07月21日

ヨシ焼きでツバメ守れ 伏見・宇治川で復活計画


 京都市伏見区の宇治川河川敷のヨシ原で禁止されていたヨシ焼きの復活に向けて、地元住民が市民団体を設立した。関西有数規模のツバメの「ねぐら」とされるヨシ原で業者が長年続けていたヨシ焼きは「群生の生態系維持に欠かせない」と、広く市民が参加できる態勢を整え、行政に理解を求めて来年3月の実施を目指す。

 京都野鳥の会によると、宇治川河川敷のヨシ原約35ヘクタールでは毎年夏、市街地で子育てを終えたツバメ約2万羽が集まり、夜を過ごすという。このヨシを社寺の屋根などに使うため刈り取っていた会社「山城萱葺(かやぶき)屋根工事」(城陽市)が新芽の育成を促す目的で長年、冬に一帯に火を入れていた。2010年3月に煙で国道が一時通行止めになり、市は廃棄物処理法の野焼きに当たるとして禁じた。

 伏見の自然や歴史を受け継ぐ活動をしている市民団体「伏見楽(がく)舎」は昨年12月、禁止を知って、同社の職人や鳥類の専門家らを招いたシンポジウムを開き、野鳥の宝庫でもあるヨシ原の生態系維持にはヨシ焼きが欠かせないことを確認した。

 市と協議を重ね、国や地方公共団体が野焼きを「河川管理に必要な廃棄物の焼却」とした場合は例外的に認められると分かった。野焼きの再開を目指し、6月末に団体「伏見のヨシ原、再発見!プロジェクト」を同社と鳥類専門家とともに設立した。

 新団体は、宇治川河川敷のヨシと住民の暮らしや建築との関係について学ぶ公開講座を7月から5回開くほか、伝統的にヨシ焼きが受け継がれている高槻市の鵜殿(うどの)の視察などを重ね、市と国土交通省淀川河川事務所に理解を求めていく。

 新団体の代表幹事で伏見楽舎事務局長の中村初太郎さん(76)は「広く会員を募り、かけがえのない群生の保存を実現したい」と話す。問い合わせは新団体の事務局TEL0774(55)6912へ。

【京都新聞 2012年07月21日 15時00分】


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