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ツバメのヒナちゃんが地面にいても、落ちたのではなく早めの巣立ちだという考え方

2017年08月03日
「巣立ったヒナを拾わないこと、巣に戻さないこと」

これは、皆さんもご存じのとおり
野鳥の巣立ちヒナを見かけたときの鉄則

胸が痛くなるほどに弱々しく見えて
助けてあげないと絶対にダメになるように感じても

そこには
人の尺度では測れない逞しさが存在する

親鳥は絶対にヒナを見捨てない

見捨てることがあるとすれば
それは、むしろ、人の手が及んだときかも

親鳥とヒナの関係を壊さないように
人は親鳥を信じて任せることが大事



と、いう基本の考え方はツバメさんにも当てはまるはず


ツバメのヒナは普通は十分に飛べるようになってから巣立つ

だけど、早めの巣立ちもあり得ると思うようになった


早めに巣立ったヒナを
「巣から落ちた」「巣から間違えて飛び出した」と思ってしまって
拾ってしまったり巣に戻してしまったりするけれど
それは、間違いなのではないかと思うようになった


ほかの野鳥ならば、
ほとんどの場合人に気づかれることなく巣から離れることができるが
ツバメは人のそばで営巣するので
巣立ちを見かけるチャンスがほかの野鳥よりも多い

ツバメのヒナが地面に落ちていたら人目に付きやすいし
ツバメは飛べるようになってからの巣立ち、という先入観もあり
「巣から落ちた」と思って拾ってしまう、ということになる


もちろん、本当に「落ちた」場合もあるけれど・・


例えば、メジロやヒヨドリはわずか10日で巣立つ

2016年のヒヨドリ子育ての観察では
まさに「巣立つ」というより「巣から落ちる」状態での巣立ちだった
ヒヨドリさんの巣立ち2016.7.27

ほかの小さな野鳥についても、ツバメのように3週間も巣にいることはなく
だいたい10日~2週間程度で巣立つのが当たり前
ヒナはほとんど飛べない状態でも、懸命に親の誘導に付いて行って成長する
十分に飛ぶことが出来なくても親鳥の庇護の元で育ってゆく


ツバメも何らかの理由で長く巣にいることを選ばず
巣立ちを早めることがあるのではないか

そうであれば、
人が保護したり、巣に戻すことはしてはいけない
人の優しさも仇となり、ツバメさんにとっては、有り難迷惑



2019年今年の出来事は
ダニがヒナちゃんの体力を奪ってしまわないうちに
巣立ちを早めたのだと思うに至った

もし、ヒナちゃんにダニが湧いていても
巣から出ればダニは次第に自然に落ちてゆくはず
ほかの野鳥のヒナたちは、、そうして生きていってる


大家は、余計な手出しをして親子を引き離し
せっかく意を決して巣立ったヒナちゃんを巣に戻して苦しめ
結果的に2羽のヒナちゃんを死に至らしめたことになる

特に、最後のヒナについては
必死に親について行こうと4度も巣立ちを試みとうとう力尽き
親の方もヒナを見失ってあきらめ来なくなった、と想像する



そして、
健康なヒナちゃんが3週間を無事に巣で過ごすためには
可能な限りのダニ除けはもちろんのこと
チェックもさらに確実にすべし、という教訓も得た


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早目の巣立ちと思われる今年の報告例を載せておきます
お寄せいただいたコメントを一部転載させていただきますが、
ご了承くださいますようにお願い致します


以前ご近所ツバメの巣立ち雛が、例年より小さいとお伝えしましたが、その中でも極めて幼い雛達もいました。全身産毛だらけで、何故親が巣立ちさせたのか?と疑問だったのですが、ハプニングで、巣立ちに至ったのかもしれない。特に小さい一羽が他のツバメに、ぶつかられてたのですが、怯まず電線の上で喧嘩して、追い払ったのです。小さくても強い子もいますね。大家さんの3羽の雛ちゃんも、大丈夫な気がします
(モンちゃんさんより)


アパートのドアの上に巣があり、雛が成長して来たんですが、ある日姿がいなくなり、まさかと思ったら、階段の裏側と置いてある自転車と挟んでひっそりと潜んでました。
かなり成長してて、まあまあ巣立ち前の気がします。


保護されて人工巣に移されましたが飛び出たとのことです
私がダニ駆除をしたヒナの記事をご覧になって

私が捕まえた時は正に写真のとおりの姿でした!
(ちゃぼさんより)


今困っているのは、昼間に一度は脱走するんです。「いないっ!」と思って、冷や汗かいて探すと、近くにいました。昨日は、巣のすぐ近くで見つかったのですが、今日は、巣から20mくらい離れたところで見つけました。親鳥は、周りで旋回して心配そうにしていました。巣に戻してあげると、安心したように、また親から餌をもらって、お昼寝したりしています。
どうして脱走してしまうんでしょう?
10mくらいは飛びますが、まだ、電線とかまでは飛べないようです。

(ふくふくさんより)


孵化後16,17日目での巣立ちはご経験ありますか?
その日は、親が子供たちに飛ぶよう促してるみたいだと話してはいたのですが、巣立ちにはちと早いような、かといって、何かに襲われた形跡はないのです。気付かない内に襲われることもあるのでしょうが、レスキュー隊もスタンバイしており、何かに襲われるタイミングはなかったはずです。親と一緒に飛んでいる子らしき姿も確認しました。何かに襲われる状況というのが非常に考えにくい状態とタイミングでしたので、巣立ちだと思っているのですが、、。
孵化後16日.17日であれば、十分巣立つことができるでしょうか、なにか、そんなお話を聞かれたことがございますか?
最初に3羽、翌日に2羽いなくなりました。

(ぴょん子さんより)


ほかにもありましたら、ご連絡よろしくm(_ _)m

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自然のままに、ツバメさんの力を信じることも
とても大事なことだと痛感した今年でございました

ツバメ可愛さのあまりに
野鳥であること
野鳥の尊厳を守ってあげること
それを忘れてしまわないように肝に銘じます


そして、皆さまのご相談にご返事を差し上げた自分自身が
野鳥に対する基本姿勢を実行出来てなかったこと、猛省しております



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コメント
サトシさんへ
いいえ、どういたしまして~
少しでもお役に立てると嬉しいです
来年が楽しみですね
No title
大家さん

早速のアドバイス、ありがとうございます。

とてもわかりやすくためになりました。

来年に活かしたいと思います。
サトシさんへ
いつもご覧くださって有り難うございます
来年のためにスワローボウルを購入なさったのですね
スワローボウルは、そのままでは深すぎるので藁を入れておいてあげた方が良いですね
藁は、カナリアなどの小鳥用の藁巣をほぐして、適当な長さに切って使いました
ポイントや注意点としては、縁から2センチ程度の深さまで敷くと良いかと思います
ふわふわではなく、ぎゅっと詰めたほうが良いですね
今回、我が家では、除虫菊の粉をスワローボウルの底だけに振っておいてダニ予防失敗でしたが
藁にも除虫菊の粉を振っておくと、もっとダニ予防に効き目があるかと思います
ツバメさんが粉を口にしたりしないためには、ツバメさんが体に触れる表面の藁には粉が付いてない方が良いと思います
お役に立てましたでしょうか、よろしくお願いします
ぴっこさんへ
ぴっこさん、こんにちは~
ツバメさんのことを、もっと理解したいですよね~
ツバメさんの幸せってなんだろう、ツバメさんは人に何をして欲しいんだろう
実際の場面では判断が難しいことも多いと思いますが
ツバメさんを助けてあげたいという気持ちは皆さん同じですよね
2015年のことも、オロオロなさった気持ち分かります
悲しい結果となってしまったようですけど
ぴっこさん精一杯頑張られて、本当にお疲れ様でした
ツバメさんとの生活は、悲喜交々で、楽しいことばかりではありませんけれど
それでも、ツバメさんとの生活は大事にしてゆきたいですね
これからも、私も、疑問を持ちながら関わってゆきたいと思っています
ちゃたろうさんへ
ヒヨドリさんの成長の記録もご覧くださって有り難うございます
本当に10日で巣立ちました、なんとも幼いヒナの巣立ちでした
その後、4週間後に3羽揃って顔を見せてくれましたので
8月24日の記事も合わせてご覧になってみてくださいね
手助けが必要かどうか、したほうが良いのかしない方が良いのか、
実際の場面に遭遇すると判断が難しいときも多いですね~
本当に鳥さんたちと会話ができれば、どんなにかイイか、と思います
ちゃたろうさんも、夏を元気にお過ごしくださいますように


No title
大家さん、はじめまして。
いつもブログを拝見させていただいております。

質問があるのですが、大家さんが使っているスワローボウルの中に敷いている藁はどういう藁ですか?
一般に市販で売られている藁ですか?
また、中に藁を敷くにあたってのポイントや注意点などはありますか?
来年のため、私もスワローボウルを購入したので、参考までに教えてください。

ぴょん子さんへ
あたたかいお言葉をいただき恐縮です
そして私の考え方に共感してくださり有り難うございます
考え方は人それぞれと思いますので、大正解と思ってくださる方ばかりではないとは思いますが。
ツバメの見守りをしてますと、楽しく嬉しいこともありますが、常にハラハラドキドキの連続ですよね
突然いなくなった5羽のヒナちゃんが帰って来てくれて、元気な姿を見せてくれて、感動的でしたね~
本当に良かったですね~ 私も、その光景を想像して胸が熱くなりました
ツバメさんに対する「ありがとう」という気持ち、畏敬の念、ちっとも変じゃありませんよ
ツバメさんのことを想うと、私も同じように感じます
観察は、監視ですよね~ 困っている時はやっぱり助けてあげたいですものね
ぴょん子さんもご心配の多い今年でしたので、どうぞご自愛ください
そしてまた、時々こちらを覗きにいらしてくださいね
大家さんこんにちは。今回の件で、さらに燕さんの事深く考えています。私なんかはわからない事だらけで、二年前の2015年の出来事も良かれと思ってしたことが、そうではなかったかも。と。うちの2番子四羽の事ですが、生後11日目に次々と巣から落ち、その度に巣へ戻していました。ダニの事は半信半疑でよくわかってなく、オロオロするばかりで、、しかし三羽は力尽き、残った一羽も成長悪く、親の給餌と補助給餌少しし、巣立ち頃まで頑張った子です。巣立ち時期も親は懸命でした。結局飛べず悲しい結果におわりましたが。しかし、今回の事で、何度も雛が落ちるという、行動に色々考えさせられます。自ら?ダニの痒さで?その子は巣のふちにいました。毎日、痒さと戦っていたんだと思うと、ダニの巣に何度も戻してしまった事が本当に申し訳ない思いで一杯です。もしや落ちるということが、親からの巣から出なさい?!だったとしたら、、、
燕さんに意を聞けたらどんないいか。。。今年玄関燕一番子六羽中一羽が生後17日、巣の中で亡くなりましたが、その日の前々日2日続けて朝の5時半頃、ママ燕が不思議な行動をとっていました。見たところ危険が無いのにツピーツピーと巣の周りをまわり、ママだけでしたが。20分位鳴いてて、、、。何かしら雛ちゃんに訴えていたと思います。もしや成長遅い雛がダニねやられていたのかどうかはわかりませんが、他の子を非難させようと、飛びなさい!と言っていたのかも!事実は全くわかりませんが。巣立ち日数にかかわらず、親が何かしら指示していることもあるのかも、、、これからも、疑問をもちながら関わってゆきたいと思います。
No title
ヒヨドリさんの成長の記録、拝見しました。本当にすごい
スピードで育ち、とりあえず巣から飛び出したり落ちたり
してもなんとかなるくらいで巣立ちということなのですね。人間から見ると本当に頼りなく心配になるような
ヒナの様子ですが、鳥類の巣立ちの掟なのだと思いました。だから、ほとんどの場合は人間の関与は無用なのかも
ですね。鳥と会話ができて手助けの必要性が確認できたらななんてことを考えてしまいました。
つばめについて、命について考えることの多い日々を
すごしました。大家さん、命に関わると、やはり緊張の
日々でしたでしょうから是非休養もおとりくださいね。
No title
大家さん、こんにちは!
ツバメさんの力を信じる!今回の件は、私をはじめ、多くの方の教訓になったと思います。
可愛さのあまり、人間と近しく感じ過ぎて、むやみに手を加えがちですが、野生ですもんね。
そして、大家さんの導き出した結果は大正解だと思います。
7月31日。久しぶりに近くでツバメさんの鳴き声がするなと外に出てみると、本当になんということでしょう、うちの前を元気に飛び回る5羽のツバメさんと、それを真ん前の電線で静かに見守る2羽の親鳥さん。中には、私の頭上数十センチをかすめに来た子もおりました。若干、威嚇気味の挨拶かい!
巣立ち予定より早く3羽、2羽、合計5羽のヒナちゃんが突然いなくなって心配で大家さんにご相談させていただいたわけですが、5羽無事に巣立っていたのだと確信できました。それまではやはり、スッキリしない思いが残っていましたが、元気な子供たちの姿を見て、心から安心することができました。
変ですが、「ありがとう」という思いやら、畏敬の念と申しましょうか、そんな思いがあふれて、ちょっと泣いちゃいますよね。
これから、この子達は長くて険しい道を辿る、苛烈な自然と闘っていくんだな~。
でも大丈夫。この子達は逞しいです。いつまでも人間の近くにゃいられない、と早々に飛び立つことができた子達ですもん。
大家さん、本当にありがとうございました。大家さんの悲しい思いと引き換えに、とても大きく大切なことを学ばせていただきました。来年からのツバメさんとのお付き合いが大きく変わりそうです。観察(監視?)の方は影ながらでもネチ~っとさせてもらうつもりですが。
どうぞどうぞお身体にご自愛くださって、また私たちが唸るようなグッジョブ情報を伝えてくださいね!!
またお邪魔するかもしれませんが、ご挨拶まで。

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